常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2020年10月2日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:31 駐車箇所−−1:39 林道終点−−1:52 山ノ神−−2:02 古池−−2:29 大滝−−3:13 笠原沢−−3:55 最終水場−−4:34 常念乗越−−5:41 常念岳 8:45−−9:36 常念乗越−−9:58 最終水場−−10:29 笠原沢−−10:54 大滝−−11:12 古池−−11:19 山ノ神−−11:24 水浴び 11:29−−11:33 林道終点−−11:39 駐車箇所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2020年10月2日 日帰り
天候快晴!
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場「公式駐車場」より先にも林道沿いに駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント大型連休の振替で平日から休みとなり、超好天予報で展望を期待していつもの常念岳へ。その期待を裏切ることなく日の出前後には奥日光〜足尾山塊を久しぶりに見ることができた。南アルプスはやや薄かったが中ノ尾根山まで見えていた。空気が乾燥して雲海が薄く、日が高くなってもガスが上がることはなくやっと秋の安定した天候になった。平日なのに人は週末並みに多くて驚いた




いつもの駐車余地から出発 今夜は中秋の名月。コンパクトカメラ+手持ちでここまで写る
常念小屋予約状況表。10月は満室無し 林道終点のトイレは赤色灯が回転。汚物タンクが満杯らしい
標高1900m付近で気温は約+2℃ 笠松沢の橋は霜が降りていた
ベンチに忘れ物 安曇野の夜景
常念乗越到着。テントの光 5時15分にライト収納
夜明け直前の東の空。今日は雲海が低く浅間山、四阿山が見える 満月が槍穂の稜線に沈む
久しぶりに奥日光〜足尾山塊が見えた
もうすぐ山頂 山頂到着前に日の出を迎えてしまった
山頂の先客 常念岳山頂。三脚を構えているのはNHK百名山撮影隊
常念岳から見た奥日光 気温は+2,3℃
常念岳から見た南〜西〜北の展望(クリックで拡大)
常念岳から見た西上州、奥秩父、八ヶ岳
常念岳から見た南アルプス。コントラストはイマイチだが深南部まで見えていた
常念岳から見た蝶ヶ岳 常念岳から見た槍の穂先。1名いる
NHK撮影班のドローン。業務用らしく長時間飛行が可能 常念岳の影
常念岳から見た立山、剱岳
常念岳から見た後立山
常念岳から見た頚城山塊、北信の山
大キレットの向こうに白山 北の方でヘリが荷揚げしていた
イワヒバリ 今日は下山時もガスは上がってこなかった。やっと秋の気候
報道用ヘリ。紅葉の空撮でもやっていたのだろうか 下山時も薄っすらながら奥日光が見えた
常念小屋。紅葉が進んでいる 横通岳の斜面も紅葉。でも枯れた葉も結構多い
常念乗越。平日なのに人が多い 一ノ沢ルートを下る
往路で見た忘れ物はそのまま 最終水場
一ノ沢本流にかかる橋から上流を見る。紅葉のピークはまだ 何かに靴ひもを引っ掛けて切断。仮に結んで支障なし
林道終点手前で水浴び 林道終点。上がってきた登山者のタクシー
下山しても稜線には全くガスが上がっていない いつもの駐車余地は最高記録の5台が駐車


・10月1日から私のとっての遅い大型連休。5月の連休の振り替えだ。気温が充分に低ければアルプスは止めて未踏の中低山に向かうのだが、予報では土曜日くらいまではまだ25℃以上。木曜日は雨後曇りで回復傾向となり、金曜日は快晴、土曜日は雲が多いもののまあまあの予報。考えた結果、金曜、土曜は北アルプスに登り、1,2日の休養を挟んで北陸の中低山を巡ることにした。月曜日以降は気温が大幅に低下する予報で、北陸では寒気の影響で雨が心配ではあるが、その場合は市街地に近い低山でよかろう。

・金曜日は絶好の好天であり、展望が優れた常念岳に今年8回目の登頂に向かうことにする。例のごとく水の不要な一ノ沢ルートである。

・木曜夕方はまだ雲が多く常念山脈は全く見えなかった。林道に入り公式駐車場手前、林道左側の広い駐車場に車は皆無。公式駐車場には数台の車が見えた。そしてそれより先には車は皆無。今日は木曜日だからなぁ。いつもの駐車余地には1台もなく、できるだけ端に寄せて駐車。酒を飲んで爆睡した。今日は中秋の名月、満月で月明かりが明るかった。

・日の出に合わせて山頂に到着するため4時間ちょっと前となる1時半に出発。当然ながらまだ夜中で月明かり以外は真っ暗。夜中からこれだけ天候がいいのは久しぶりで、日中も天候の崩れの心配はなし。山頂での風予想も数mと弱く、今日は恵まれた天気になりそうだ。

・明日は爺ヶ岳に登る予定なので体力をセーブして今日はいつもよりゆっくりと歩くことに。気温は登山口で+6℃程度と寒いくらいで、今シーズン初めて長ズボンと長袖姿で出発。さすがにこれだと体が冷えているうちは快適。西風がやや感じられるが、この状態でも常念乗越はほぼ無風であったこともあり、心配不要だろう。

・1週間前よりも登山道上の水の量は減って歩きやすくなっていた。でもまだ通常状態より水は多く、山ノ神前も水浸し状態。完全に水が引くまでもう1週間くらいかかりそうだ。

・登山道に水が多いおかげで今日は珍しく先行登山者がいることが分かった。乾いた石の上に濡れた足跡がはっきりと残っているのでその差は30分以内だろう。追いつけるだろうか。

・今朝は放射冷却で冷え込んだ影響で丸木橋に霜が降りてツルツル状態。気をつけて通過。これでもまだ気温はプラスのままだが風が吹くと体感的にはマイナスだ。体が温まったので途中から長ズボンと長袖シャツを脱いで夏山装備で歩いていたが、風が吹くようになって腕カバー、ネックウォーマー、毛糸の帽子を装着。これで快適に歩ける。やっと秋山シーズンになった感じ。でもそのうちにネックウォーマーは暑くて脱いだ。

・霜が降りて滑りやすい笠原沢を通過して一ノ沢本流の最下部にかかる橋を渡って右岸側を歩いている途中で大ザックの先行者に追いつく。こっちは日帰り装備なのでスピードに差があるのは仕方なかろう。こんな時間に歩きだしているということは、常念岳ではなく大天井岳方面だろう。

・最終水場で水を補給。この気温ではほとんど水は消費しないだろうけど。シラビソ樹林帯をジグザグに上がってもう少しで常念乗越というところで常念岳への縦走路が見えるようになり、いくつかの光が登っていた。今日は平日なのに先週と違って出だしが早く人も多いようだ。

・常念乗越に到着すると西よりの風はそれほど強くはないがこれまでより少し強まって寒さを感じたので再び長ズボンを履いて長袖を着てネックウォーマー装着。まだ頭上の空は暗く星が見えているが、東の空は僅かに明るくなり始めていた。槍ヶ岳山荘、北穂高小屋の光は明瞭に見えていて、それらの稜線のシルエットもはっきりと分かった。あちらも好天のようだ。

・今日は前後とも登山者の光があるが、適度に距離が開いていて追いつかないし追いつかれない。明日のことを考えてここでもスピードを落として体力温存に勤める。登山道から離れた西側斜面で雷鳥の鳴き声を2回聞いたが、残念ながら今日は雷鳥の姿を見ることはできなかった。

・今日は秋らしく安曇野の雲海は低くて薄く、志賀高原や浅間山が良く見えていた。そして浅間山と四阿山の間の鳥居峠付近には久々に見る奥日光〜足尾の山々。日が高くなってからも微かに見えていた。

・残念ながら山頂に届かないうちに日の出。今日は地平線付近の雲が薄く見事な日の出を久しぶりに見ることができた。久しぶりと言ってももしかしたら今年初めてかも。今年は東の空はいつも背の高い雲海に覆われていたからなぁ。

・山頂近くまで達するとドローンの飛ぶ特徴的な音。私にとっては嫌いな音。国立公園内で無許可で飛ばしているのかと思いきや、NHKの100名山の撮影部隊だった。6,7人はいて大所帯。好天を狙って登ったのだろう。今日は風が弱くドローンの飛行に支障は無さそうだ。今回の撮影分の放送は来年になりそうとのことだった。その中で奥日光の山々の眺めが写っているだろうか? 常識的にはそれは無いだろう。よほどのマニアでない限りは薄っすらと小さくしか見えていないこんな遠方の山には気付かないし、気付いても同定は不可能だ。

・山頂に到着。NHKのクルーご一行は西側に一段下がった広場に陣取って日の出直後の様子を撮影中。今日は北ア各方面の展望は申し分ないが、南アルプスはやや薄くなってしまっている。それでも深南部の中ノ尾根山までしっかりと見えていた。富士山も薄っすらと見えた。今年は背の高い雲海が多く見えることが少なかった頚城山塊から北信の山々もよく見えていた。こんな日なら飯縄山も展望が楽しめるだろう。

・今日は金曜日なのに今年の通常の週末並みに人が次から次へと登ってきた。あまりの好天予報に会社を休む人が多いのだろうか? そう思えるほど天候が良かった。9月に入ってからは植物の様子は完全に秋であり、2週間前の鹿島槍を考えれば気温の上でも秋に突入しているのだが、天候と言えば午前中からガスが湧いて視界を遮ることが多く完全に夏の様相だったが、今日は初めて秋の天気と言える状態となった。山頂到着時の気温は+3,4℃だったが日の出後は急激に気温が上昇し、日向で風を避ければ快適になった。

・明日の爺ヶ岳もあるので3時間弱の滞在で下山開始。まだNHK取材班は陣取っていた。私より長時間山頂滞在する人はまずいないのだが(笑)

・下りにかかってもガスは上がらず好天続き。気温も適度でほとんど汗をかかずに済んだ。やっぱり秋はいい。常念乗越に到着してもまだ登っていく登山者の姿があり、本当に今シーズンで一番の登山者数だったかもしれない。平日でこれほど多いのは珍しいと思う。

・一沢コースの下りでも次々とすれ違う。その中の1人に常念小屋のテント場の状況を聞かれたが、ここで初めて常念小屋のテント場は今年も予約不要であることを知ったのだった! 今年はコロナの影響で小屋自体はどこも予約必須となったが、テント場はそうでもないらしい。まあ、今年は日帰りでも充分に景色を堪能しているので問題ないけど。

・林道終点に到着するとタクシーが2台いて、これから出発する登山者パーティーあり。今日の天候ならお昼近くから登っても天候悪化の心配は皆無。振り向けば横通岳の山頂がすっきりと見えていた。

・駐車余地に到着すると私の車を含めて5台が駐車していた。これは新記録で通常は4台で、1台でも駐車位置が悪いと3台しか駐車できなくなるのだが、両端の車がギリギリまで端に寄せて駐車すると5台可能だと初めて知った。

 

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